風水コラム　第5話

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人生は心大用力にあり

真の開運とは川の流れに逆らわず、あるがままの現象を素直に受け止めることです。自分が苦しいとき、どんな素晴らしい開運法を知っていても自分の心を開かなければ、伏せたコップの上から水を注いでいるのと同じで何の意味もありません。まずはコップを上に向けることが大切です。

また、百万本のお経を読んでいくら勉強しても、知っているだけでは何の役にも立ちません。それを「百萬典経　日下の灯」(ひゃくまんてんきょう　にっかのとう)といいます。「日下の灯」とは太陽の下のろうそくの火という意味であり、何の役にも立たないということです。開く心が「開心」であり、それが「改心」につながり、真の幸福に形を変えていくことになるのです。

風水をはじめ、さまざまな開運法は、人が豊になる道標となります。これらは古来より受け継がれ数千年の歴史を経て、科学が発達した現在も抹消されることなく伝承されています。そのことを理解し素直な心で感じ、実践することで新しい芽が育ち、後に幹となり大輪の花を咲かせることになります。海より広いのは空であり、空より広いのは人の心です。広い心を養うには、運を味方につけ、天命を信じること、そして自分以外の人を気遣う人間になることです。そういう考えになったとき、心は際限なく大きく広がっていきます。

人生はどれだけ長生きしたかより、どのように生き何を残したかが大切です。人は二度死ぬといわれています。最初の死は自分の肉体が滅びたときであり、二度目の死は自分を知る人が亡くなったときです。生きながら死んでいるような人が多い中、死してなお人々の心に生き続ける人を目指して、生きていきたいものです。それが真の生きた証ではないでしょうか。

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第4話　人の役割とは
第6話　つり合いの法則